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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

ご本山について教えて下さい。

本山執事・塔頭 持経院住職 高橋俊二

〈景観〉
総本山本成寺は約二万五千坪(七五〇〇平方メート)の境内地に、総ケヤキ造り銅板葺きの威容を誇る本堂を中心として、客殿や鐘楼堂など諸堂を配し、十か寺の塔頭寺院を従えた、新潟県でも有数の名刹として知られる寺院です。

〈歴史〉
今から七百六年前の永仁五年(一二九七)に日蓮大聖人の弟子、日朗聖人の、そのまた弟子の日印聖人によって創建されました。ちょうど日蓮大聖人がご入滅された弘安五年(一二八二)から数えて十五年後のことでした。
 修行中の鎌倉から、生まれ故郷の越後に正法を弘めようと、白牛の背に経巻を積んで、はるばる当地へ来た時、瑞兆を表す青蓮華の咲く淵で、白牛もまた蹲って動かなくなったので、日印聖人は感ずるところがあり、領主に願い出て庵を結びました。以来、鎌倉幕府の滅亡、南北朝や室町期の戦乱、江戸期の泰平、幕末の騒乱、近代国家樹立へと辿り今日に至りました。
 その間、四度の大火に遇い灰燼に帰しましたが、そのつど、僧俗一体となって強盛の信心をもって再建し、護持してまいりました。  この先達の苦労を思い偲ぶ時、私たちもまた、篤い信心でご本山を護持していかなければならないと思います。

〈教義・布教〉
 本成寺は日蓮大聖人の教えの根幹である、末法の世の衆生の救済は法華経本門で顕わされた「久遠実成の本仏」に帰依することによってのみ得られる、という教えを少しも歪めることなく、連綿と護り伝えて今日まできました。
 日印聖人によってしたためられた「本成寺置文」によれば、本山本成寺は日蓮大聖人以来、絶えることなく伝えられてきた末法の世に適った正しい教え「正法」のそれを修行する「道場」であり、全国の寺院と檀家の方々の信仰の拠りどころとしての、まさに「根本道場」であるのです。正しい「教義」と伝統ある「布教」を備えている道場が私たちのご本山なのです。

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