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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

一般に檀家といったり門徒といったりしますがその意味を教えてください。

解説:西川泰裕

 

 古来檀家は檀越。梵語でダーナパティの音写で施主の意であります。諸僧に衣食など布施する信者をさしました。日本では中世以降檀越を略して、檀那・檀家・檀中・檀徒などと名づけ、所属する寺院を檀那寺といい、また町家などでも主人のことを檀那と呼ぶようになったそうです。

 特に檀家といういい方は、江戸時代の檀家制度から始まりました。江戸時代幕府はキリシタン禁圧を徹底させるため、宗門改めを実施しました。現在の戸籍に当たる物を寺に管理させたのが始まりであります。本来の仏教的な意味での檀家とは、一定の寺院に属し布施を施し寺院の財政を助ける在家を指しますが、はじまりはその趣旨からすると外れたものだったようです。

 ご質問の門徒に関しては地方の使い方の特色が出ているようですね。我々のご本山は新潟三条の本成寺でありますが、実は法華宗にも色々な門流があり、我が教団を法華宗陣門流といいます。この門流の門をとって門徒という地方もあるようです。他にも「宗徒」とか「本成寺派」「越後派」と自分達の宗派を名乗っているところもあるようです。ただし、門徒といういい方は全国的には浄土真宗の信徒を指すいい方であります。  

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