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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

なぜ友引には、お葬式ができないのですか?

藤本典行

  はじめに、先勝、友引、先負(せんぷ)、仏滅、大安、赤口(しゃっこう)という六曜星、あるいは六輝についてご説明します。

 もともと二つの説があり、一つは、諸葛孔明が日の吉凶に関する占いをたて、戦略に利用したのが起源とされ、吉凶の日に応じて攻略すれば必勝するとの信念を与え、軍の士気を鼓舞するのに役立てたもの。

 もう一つには、中国の唐の時代に暦にたずさわる学者季淳風による六任時課という時刻の吉凶を占うものとして考えだされたものがあります。

 日本に伝えられたのは、室町時代初期で現在のように六曜となったのは、江戸時代の天保年間(一八三〇~四四)であります。その配しかたは、旧暦正月一日が先勝で二日が友引、三日が先負となり、順に仏滅、大安、赤口と続き、この六種類の繰り返しとなります。ただし、七月には、また新たに先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口と始まります。

 それぞれの意味についてお話しますと、①先勝(急用を行うのは吉ですが、午後が凶)②友引(昼が凶)③先負(急用はさけて午後が吉)④仏滅(凶)⑤大安(すべて吉)⑥赤口(凶だけれども、昼だけ吉)

 さて、友引はそもそもは「相討ち友引きとて勝負なし」という意味でしたが、友を引くという解釈から、葬儀を行わない日とされるようになりました。一八七三年(明治六年)法令によってこの六曜の使用が禁止されましたが、その後、第二次世界大戦後再び用いられるようになりました。地方によっては、子の日を、ネズミは物を引く、また丑の日もまた牛も物を引くという、「引く」という意味あいから、その日は、葬儀を行わないというところがあります。一言で迷信と言い切ることもできず、その地方の風習を鑑みながら、また弔問に訪れる方々の心持ちを十分に考慮して是非を考えなければならないことでしよう。  

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