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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

「おはぎ」と「ぼたもち」の違いを教えてください。

宗務主事・新居本果寺住職 金原孝宜


 よく世間ではこしあんが「おはぎ」で、つぶあんが「ぼたもち」とか、米粒が残っているのが「おはぎ」で、完全に餅になっているのが「ぼたもち」とか、大きいのが「ぼたもち」で、小さいのが「おはぎ」とかいわれますがはたして「おはぎ」と「ぼたもち」の違いとは何なのでしょうか。

 答えは、どうもふたつは同じ食べ物のようです。何が違うかというと、作る時期の違いが違いのようです。

 春に咲く牡丹の時期に作るのが「ぼたもち」で、秋に咲く萩の時期に作るのが「おはぎ」のようです。

 それぞれ花の形を見立てて作られたようです。大きさも花の大きさと同様に大きいのが「ぼたもち」で、小さいのが「おはぎ」となります。なぜ牡丹に「餅」がついて、萩に「お」がつくのかの由来は『和漢三才図会』に、「牡丹餅および萩の花は形、色をもってこれを名づく」とあり、牡丹餅が「ぼたもち」になり、萩を丁寧に言って「おはぎ」になったという説が一般的とされています。小豆の赤い色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられ、古くから邪気を払う食べ物とされていたようです。また、お彼岸や四十九日忌に、先祖供養のためにお供えする習慣が今に伝わっています。他には、五穀豊穣への祈りと感謝として作ったという説もあります。こしあんとつぶあんの違いは、作る時期の小豆の状態で違いがあるようです。秋は小豆の収穫期ですから、とれたてのやわらかい小豆をあんこにするため、やわらかい皮も一緒につぶして使うのでつぶあんができます。春は、冬を越した小豆を使うことになりますから、皮は硬くなるので皮を除いて使うため、こしあんができます。したがって、春はこしあんの「ぼたもち」、秋はつぶあんの「おはぎ」となりますが、現在の技術によれば春秋季節の関係なくこし、つぶ両方のあんが作れますので区別ができません。余談ですが、春が「ぼたもち」、秋が「おはぎ」とくれば夏と冬はといいたくなるところです。実のとこ名前があるようです。夏は「夜船」、冬は「北窓」というそうです。その由来はお餅なのに杵でついたりしないため、お隣さんからすると、いつついたかわからないため「搗き知らず→着き知らず」となり、夜は船がいつ着いたかわからないことから「夜船」となり、「搗き知らず→月知らず」となり、月の見えない北側の窓から「北窓」となったという説があるようです。

 いづれの名前にせよ、要は心をこめてご先祖さまへのご報恩に感謝する気持ちがもっとも大切だと思います。

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