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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お墓はいつ建てたらよいでしょうか?

藤本典行


  まずは、お墓について考えてみましょう。印度では四葬といって、水葬、風葬、土葬、火葬という四種の葬法がありました。水葬は遺骸を水中に投じ、魚の餌に、風葬は鳥の餌に、土葬は樹木の肥料に、火葬も又、鳥獣の餌にということでした。ところが、お釈迦さまの入滅に際し、火葬し、遺骨(仏舎利)を八塔に安置し、弟子の心のよりどころとしました。現在では、八塔が八万四千の塔の数に増えました。それは仏舎利が仏教伝播の大きな役割をになったからでした。お釈迦さまのお遺骨を塔に安置なされたのには、一つに報恩、二つに感謝、三つに渇仰、四つに慰安の意味が含まれておりました。法華経の寿量品には「渇仰の心を生ず」という文句があります。「仏にお会いしたい。」という心が現代(=末法)の我々には一番大切だと教えておられます。また日蓮大聖人さまは、四恩といって、四種の報恩を大切になされました。その中に、父母、先祖への報恩がはいっております。それは、仏舎利(釈尊のご遺骨)だけに対しての事ではないということです。また、この裟婆世界は忍界といって、苦しみ多く、耐え忍ぶ世界だと、お釈迦さまは教えられました。ゆえにこそ、この忍界を、しっかりと勤めてこられた全ての人々に対し、慰安する心持ちは同じでありましょう。だとするならば、お墓の建立する時期に、決まりがあるはずもなく、なるべく早く、ご遺骨をお墓におおさめし、慰安してあげる事が大切な事でありましょう。日蓮大聖人さまは「いずくにて死に候とも、墓をば身延沢にせさせ候べく候」(波木井殿御書)と述べられました。自らの遺言として、お墓の建立の地を定められたわけです。

 生前の精霊に対して、報恩、感謝、渇仰、慰安の心を、のこされたものとして、明確にあらわしていくことが大切です。

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