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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お寺の山門や建物にたくさん貼(は)ってある紙は何ですか?。

布教研究所助手・谷中本通寺住職 田邉尚志


 お寺や神社に行くと、名前の書かれた長方形の紙がたくさん貼られている光景をよく見かけます。これは「納札(のうさつ)」または「千社札(せんじゃふだ)」ともいい、自分がそこにお参りをした記念として貼っていったものです。千の稲荷にお参りをして祈願する「千社詣(もうで)」は室町時代に始まったとされますが、江戸時代になると神社だけでなく仏閣をも含めてお参りをするようになりました。江戸時代中頃になると千社詣(千箇寺詣)が盛んになり、その際に自分の住所や名前などを書いた紙の札を、神社仏閣に奉納して貼り、家内安全などを祈ったそうです。千社札が貼られている間は、そこにお参りをしているのと同じ功徳(くどく)が得られる、との民間信仰もあったそうです。

 千社札も、木製や金属製のものもあるようですが、多くは紙製で、紙の札も手書きから次第に木版刷(もくはんずり)になると、神社仏閣へ納めるための単色刷でシンプルなお札(題名納礼)だけでなく、愛好家たちの間で交換するため、何色も使いデザインを凝(こ)らしたもの(交換納礼)が作られるようになりました。

 現在でもシールのように作られているものもありますが、景観を壊(こわ)したり建物を傷(いた)めたりしてしまうので、貼るのを禁止しているところが多いようです。

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