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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お香の正しい作法をおしえて下さい。

布教研究所所員・旭川 妙光寺住職 椿澤舜寬


  「焼香の作法は、ご宝前(ほうぜん)の香机に向い、先ず合掌一礼し、右手の親指(栂指(ぼし))と、人さし指(示指(じし))で香をつまみ、顔の前で手をかえし香炉にくべる。香をつまむ時には、親指、人さし指以外の三指は、まっすぐ伸ばしてつまむ」 (『法華宗法要式』)とあります。

  焼香の回数については、経典などには見ることができません。一回もしくは三回と、後世いろいろ意味をつけて説明されていますが、ここでは略します。法華宗法要式では、導師が三回、他は一回と書かれています。

  『法華経(ほけきょう)』中、焼香については、授記品(じゅきほん)第六・法師品(ほっしほん)第十・提婆達多本品第十二に説かれています。分別功徳品第十七に、「衆宝(しゅほう)の妙(たえ)なる香炉(こうろ)に、無価(むげ)の香(こう)を焼(た)いて、自然(じねん)に悉(ことごと)く周偏(しゅうへん)して、諸(もろもろ)の世尊(せそん)に供養(くよう)す」

  訳しますと、「多くの宝玉づくりの香炉に、値(ね)もつけられないほどの香が焼かれ、おのずとあたり一面にくまなく至って、多くの仏さまに供養なされた」とありますように、心をこめて焼香することによって、お香のかおりが、自分自身のみならず、仏さまや他の人々にも供養になるのです。

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