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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

お賽銭にはどういういわれがあるのですか??

布教研究所所員・鶴岡 本鏡寺住職 藤本典行


賽銭の賽という字は、「れいまつり」とか「報祭」という意味で、神から福を受けたことに報いるという意味があります。古く中国では、冬に神の恵みに感謝する「賽」の祭りがあったと「史記」に記載されています。神仏の福を受けて、お願いごとが成就したことに対してのお礼の意味を含めて神仏にささげるお金が、賽銭ということです。

 この意味が次第に、神仏に参詣した時におあげするお金となりました。日本では、延暦十七年(七九八)に新しく貨幣を鋳造した折に、神に新銭をお供えしたことが記録されております。また、新しく収穫した穀物や初魚を神にお供えすることをお初穂といいますが、この新銭をお供えすることもまた同様にお初穂といいます。

 日本では金銭を供えるようになったのは、中世になってからであり、それまでは、お米を撒いたり(散米)、洗米を紙に包んで供えるおヒネリでありました。金銭が供えられるようになったのは、中世になって貨幣経済が発展し、また伊勢神宮詣でのように地域を越えて社寺参拝をするようになってからの時期と重なっています。

 また賽銭箱が設置されるようになったのは、近年のことであります。いずれにしても、神仏の恩恵に対しておごそかな感謝の念を抱くところに神仏の本当の意味でのご加護が現れています。

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