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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

三十番神さまってなんですか

田中豊隆

 三十番神というのは日本国中に祀る三十の神々が一ヶ月三十日の間、毎日交代に国家と国の人々を守る善神のことであります。

 法華経と善神の関係を日蓮大聖人は、日本国のすべてが正法の法華経に背き、禅、念仏等の諸宗及び真言の邪法に帰依するが故に、国土を守護すべき善神が天にのぼって国の守護を放棄する。このような善神捨国の時に、地涌の菩薩が出現して正法の法華経を広めるならば、善神は再び還り、国を守護すると説かれています。

 この思想はやがて京都への布教が始まった頃より継承展開されて、法華経守護の三十番神信仰が生れました。これは三十番神の本地は寿量品仏、久遠実成の本仏であるという考え方によるものです。諸神は霊山の説法会座で法華経を聴聞した時、仏の前で法華経の行者を守護する誓いをたてられました。即ち、法華経の行者を擁護することで日本国の守護神たる三十番神は本仏におつかえするのです。

私たちの総本山本成寺勧請の三十番神は、

 

◆一日=熱田大明神    ◆二日=諏訪大明神
◆三日=廣田大明神 ◆四日=氣比大明神
◆五日=氣多大明神 ◆六日=鹿嶋大明神
◆七日=北野大明神 ◆八日=江文大明神
◆九日=貴船大明神 ◆十日=天照皇太神
◆十一日=八幡大菩薩 ◆十二日=賀茂大明神
◆十三日=松尾大明神 ◆十四日=大原大明神
◆十五日=春日大明神 ◆十六日=平野大明神
◆十七日=大比叡大明神 ◆十八日=小比叡大明神
◆十九日=聖真子権現 ◆二十日=客人権現
◆廿一日=八王子権現 ◆廿二日=稲荷大明神
◆廿三日=住吉大明神 ◆廿四日=祇薗大明神
◆廿五日=赤山大明神 ◆廿六日=健部大明神
◆廿七日=三上大明神 ◆廿八日=兵主大明神
◆廿九日=苗鹿大明神 ◆三十日=吉備津大明神

 

 


であります。

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