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仏教質問箱布教誌『宝塔』に連載中の「仏教質問箱」より

塔のこと

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  塔の種類は三重とか五重とかの区別があるばかりではなく、五輪塔・多宝塔・無縁塔など、よく私たちの目にふれるものだけでも多くの種類があり、三十種くらいあるとする学者もおります。

 塔はインドの言葉(スツ-パ)を漢字で「卒塔婆」と音写し、更に省略して「塔」としたものですから、はじめはどれもお釈迦さまのご遺骨=仏舎利をおまつりした塚、土饅頭のことでした。

 ところが土盛りをしたお墓が崩れないように基壇をつけ、お暑いでしょうと笠を立てたり、その笠をささえる台(平頭)をつけるというように形を整え、飾りをつけてくると、時代とともに色々な塔があらわれて来ました。

 五重とか七重とか背の高い塔は、大体笠が特に発達したものですが、日本で出来た塔は、暑いときの日除けよりも雨除けの方が理解されやすかったので、他の国より屋根の大きな塔が流行しました。

 三重・五重.七重とさまざまですが、笠を沢山お供えする程敬意を表す度合が強くなると考えられるほかに、宗旨の考え方もあって三重がよかろうかとか、単層の方が良いとか造りわける場合もあるようです。

 御先祖さまへの追善供養のためなどでお墓に建てるお塔婆も塔の一種で、簡略になっております。墓参りの時によく見てください。  

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