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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

妙法蓮華経の五字は 一部八巻二十八品の肝心にあらずや

出展:報恩紗(昭定一二四二頁)
解説:学林助教授・岡崎 長福寺住職 牧野真海

妙法蓮華経の五字は 一部八巻二十八品の肝心にあらずや

 私たちが宗祖と仰(あお)ぐ日蓮大聖人は、天福(てんぷく)元年(一二三三)安房(あわ)の清澄寺(せいちょうじ)に入り、やがて道善房(どうぜんぼう)を師匠として得度(とくど)し、是聖房蓮長(ぜしょうぼうれんちょう)と名乗られました。ときに大聖人御歳(おんとし)十六。若き僧侶として仏道修行に身を投じられたのです。
 蓮長は、道善房から天台宗(てんだいしゅう)の教義(きょうぎ)を学び、やがて鎌倉に遊学(ゆうがく)して念仏(ねんぶつ)・禅(ぜん)の教えに触れると、それに飽きたらず天台宗総本山(そうほんざん)の比叡山(ひえいざん)・真言(しんごん)宗総本山の高野山(こうやさん)にまで足を伸ばして仏教諸宗の研究に勤(いそ)しみました。
 各宗さまざまな教義の研鑽(けんさん)をかさねて清澄寺に戻られた大聖人は、心の中に一つの大きな疑問を覚えていました。
 「ありとあらゆる宗派の教えを研究したが、各宗が我一番(われいちばん)を主張し競合(きょうごう)している。にもかかわらず国は戦争や災害で疲弊(ひへい)しきっている。なぜこのような矛盾(むじゅん)が生じるのだろう?」
 さまざまな苦悶(くもん)の結果、大聖人はあらためて仏教研究をやりなおし、血を吐くような努力の末に、やがてひとつの結論に到達されたのです。
 「『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』こそが釈尊(しゃくそん)の真実の教えであり、他の経は方便(ほうべん)である」
 つまり、「八万四千(はちまんしせん)の法門(ほうもん)」といわれる仏教も詮(せん)ずるところ、妙法蓮華経一経に収束(しゅうそく)し、一部八巻二十八品六万九千三百八十四文字の法華経はさらに煮詰めれば『妙法蓮華経』の題目の五字に要される、との結論でした。
 膨大(ぼうだい)な仏教の智慧(ちえ)に対する進行を「南無妙法蓮華経」の唱題行(しょうだいぎょう)に結集させ、唱題こそが最高の信心であると見抜かれた大聖人の慧眼(けいがん)は、いまもなお輝いています。

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