• ホーム
  • 法華宗(陣門流)とは
  • 法華宗の行事
  • 法華宗寺院
  • お問い合わせ

日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ

出展:立正安国論(昭定二二六)
解説:学林助教授・岡崎 長福寺住職 牧野真海

汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ

 このお言葉は皆さまもどこかで目にし耳にしたことがあるのではないでしょうか? 何故ならば『法華宗(ほっけしゅう)おつとめ要典』のこ遺文(いぶん)の中で『立正安国論(りっしょうあんこくろん)』として掲載(けいさい)されている冒頭部分だからです。お手許(てもと)におつとめ要典があれば開いてみてください。これにつづいて
「しかれば則(すなわ)ち三界(さんがい)はみな仏国(ぶっこく)なり。仏国(ぶっこく)それ衰(おとろ)えんや。十方(じっぽう)は悉(ことこと)く宝土(ほうど)なり。宝土何んぞ壊れんや。国に衰微(すいび)なく、土(ど)に破壊(はえ)なくんば、身(み)はこれ安全(あんぜん)にして、心(こころ)はこれ禅定(ぜんじょう)ならん」
と述べられます。
 立正安国論は、大聖人御歳(おんとし)三十九の時、鎌倉幕府に宛(あ)てて奏進(そうしん)した書物です。奇(く)しくも今年は安国論奏進から七百五十年にあたり、京都国立博物館で大聖人ゆかりの宝物展が催されます。
 この聖訓の重要な点は、大聖人が当時の仏教文化の繁栄(はんえい)をまのあたりにされ、しかしそれはあくまで仮(かり)の教え(権教(ごんきょう))として流布(るふ)した宗派でしかなく、真実の大乗教(だいじょうきょう)(実教(じっきょう))である法華経(ほけきょう)が軽(かろ)んぜられている風潮に警告(けいこく)を発していることです。
 当時の国内は天災地変(てんさいちへん)・内乱・外冠(がいこう)危機など、世情不安の真っただ中でした。仏教社会の表層の安逸(あんいつ)に溺(おぼ)れずに、真実の現世安穏(げんぜあんのん)の必要性を観破(かんぱ)していたのは、もしかしたら、日蓮大聖人(にちれんだいしょうにん)だけだったのかもしれません。

一覧に戻る

上へ戻る