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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

一生はゆめ(夢)の上 明日をご(期)せず

出展:四条金吾殿御返事(聖壽五十六歳 昭定一三六二頁)
解説:学林教授・中原本門寺住職 光林孝玄

一生はゆめ(夢)の上 明日をご(期)せず

 人生八十年・百年ともいわれる今日の長寿社会。しかし、どのような術(すべ)を尽くしたとしても、「死」から逃れることはできません。何人にも、必ずいつか「死」が訪れるのです。「先(ま)ず臨終(りんじゅう)のことを習(なろ)うて後(のち)に他事(たじ)を習(なら)うべし。」ー大聖人ー
 「死とは何か」を問うことが、実は現在の「生とは何か」、私たちが「いかに生きるべきか」をといかけることに他なりません。
 そうした真摯(しんし)な生き方の中に、私たちは、生命の躍動(やくどう)、生命の神秘を実感し、この一瞬・刹那(せつな)のありがたさを噛(か)みしめさせていただくのであります。
「死(し)すべき命(いのち)今日(きょう)あるは有(あ)り難(がた)し」ー釈尊ー
 今ある生命の鼓動に、心底から感謝と喜びを感じ、同時に、すべての生命が同じ儚(はかな)き定めの中にあることを想うならば、生命を大切にし、他者を慈(いつく)しみ、さらにこの世界、この宇宙を愛さずにはいられません。
 大聖人が、明日をも期せぬ無常(むじょう)の定めの中に生きる私たちに、決して離さず握りしめる続けるようにと、生涯を捧(ささ)げ弘(ひろ)められたお題目。
 そこには、生死無常の習いを破る、み仏の悠久(ゆうきゅう)の光明・慈愛が宿っています。
 大聖人のお導きから、二つと無いこの人生に勇気と指針を授(さず)かり、日々感謝の念を忘れずに精進(しょうじん)いたしましょう。

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