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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

いのちと申すものは一切の財の中に第一の財なり

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

いのちと申すものは一切の財の中に第一の財なり

 いのちはすべての財宝をもっても代えることのできない一番大切な財宝です

 新年はじめのお言葉は、『事理供養御書』という、少しかわった名前の御書からです。命は全ての財宝の中でも一番大切な宝物ですので、時には自分の命を仏にささげてどくを得る人もいました。これを (仏の教えを実践する)の供養といいます。一方私のような普通の人間には、とてもそのようなことはできません。そこで私たちにできるのは、 (仏の教えに従う)の供養といわれています。「仏の教えに従う」にはどうしたらよいのでしょうか?

 この御書に「法華経では、そのまま世間の法が、仏の教えの全体であると解釈されている」と書いてあります。ということは、世の中の道理にはずれない生活を送る、ということが「理の供養」つまり仏の教えに従うことになるのではないのでしょうか。

 道理とは、「物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道」、と辞書にあります。仏さまは「道理に従う人」として、「教えを聴くことが少なくても、身をもって道理を実践する人、道理から外れることのない人」と、述べられています。

 私は、この後半の「道理から外れることのない人」という部分に安心します。道理、人として行うべき正しい道をいつでも、どこでも正義のみ旗を挙げ、どんどん進む強さがあればよいですが、人生にはそんなふうにばかりできない時もあります。そんな時はともあれ今日の命に感謝し、小さい旗を挙げて道理の道のすみっこを、転ばぬように、けがをしないように丁寧に歩く、そんな方法も時には、あるのかなぁと思っています。

 命は自分ひとりの力で何とかできるものではないと思っています。今年も新しい年を迎えることができるのは、ありがたいことだと思います。

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