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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

彼の時鳥は春ををくり 鶏鳥は暁をまつ

出展:撰時抄(昭定一〇〇三頁)
解説:学林助教授・岡崎 長福寺住職 牧野真海

彼の時鳥は春ををくり 鶏鳥は暁をまつ

 今月の聖訓は、『撰時抄』という御遺文の一節です。大聖人は冒頭に、「夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし」
  と述べられました。
  ホトトギス(時鳥)は古来から日本において夏を象徴する鳥です。
  有名な俳句の
  「目には青葉 山時鳥 初鰹」
は、初夏の訪れを詠んだ句です。
  新春を迎えて寿ぎの時にあっても時鳥はいまだ鳴く時ではないことを知る故に「春」を見送るのでしょう。
  また鶏鳥も別名「東天紅」と呼ばれるように、夜明け間近に東天紅(こけこっこう)と鳴きます。そのような由来から深夜や昼に鳴く鶏鳥は不吉とされたそうです。もっとも現在は季節や昼夜とに問わずナいたりイデたりするものもたくさんあるようですが。
  すなわち、諸経の王たる法華経も、広まる「時」が来なければ、それはあたかも冬の時鳥・昼の鶏鳥と同じでしかない、というのが今月の聖訓の主旨なのです。
  古来から一大事が成就する条件として、「天の時・人の和・地の利」の三徳が必要とされてきました。
  『撰時抄』はまさに「時」を述べられた御遺文であり、大聖人滅後の今日現在こそが法華経が必要とされる「時」であると感じます。

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