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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

法華経の題目を 唱えまいらせてまいらせ

出展:持妙尼御前御返事(昭定一七〇七)
解説:学林助教授・岡崎 長福寺住職 牧野真海

法華経の題目を 唱えまいらせてまいらせ

 持妙尼(じみょうあま)とは窪尼(くぼあま)ともいい、高橋六郎兵衛入道(たかはしろくろうひょうえにゅうどう)の妻のことです。今月のこ聖訓(せいくん)は、亡き夫の追善のために持妙尼から僧膳料(そうぜんりょう)を送ってきたことへの返礼状の最後の一節です。
  持妙尼は夫に先立たれた後、命日などのおりにつけ、大聖人の許(もと)に供養の金品を届けていましたが、その都度(つどそ)の添状(えじょう)には夫を亡くした悲しみ、心の空虚(くうきょ)さを埋(う)める術(すべ)はないことが綴(つづ)られていました。この尼の言葉に対して大聖人は、ただ励(はげ)ますだけではなく、古人たちの故事(こじ)を引用して、尼の心情を温かく包み込むかのように、悲しみがけっして理不尽(りふじん)なものではないことを諄々(じゅんじゅ)と説(と)き続けられたのです。
  愛する人と別れる苦しみは、言葉であらわすことはできません。ましてその痛みを軽くするのは至難(しなん)の業(わざ)です。大聖人は親子の別れ・主従(しゅじゅう)の離別などを例に挙げ、とりわけ愛し合う男女の別れほどつらいものはない、と述べられます。大聖人は僧侶であると同時に、そうした人間すべてに共通する心の痛み、苦しみをよくご理解なさっていました。そして、唯一その辛(つら)さを癒(いや)すことができるが「法華経のお題目を唱えること」であるとお教えになったのです。

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