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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

一切の善根の中に孝養父母は第一にて候

出展:窪尼御前御返事(聖寿五十八歳 昭定一六四六頁)
解説:学林教授・中原本門寺住職 光林孝玄

一切の善根の中に孝養父母は第一にて候

 弘安二年五月、身延の山中より、駿州富士郡久保村の信徒・窪尼(くぼあま)(持妙尼)に宛てられた御消息の一節であります。
 大聖人(だいしょうにん)は、夫を亡くして遺(のこ)された一人の娘を育てる窪尼を励まされ、幼いながらも母に気遣(つか)う愛子が、必ずや父親の菩提を弔(とむら)う純孝な子として成長するであろうと語られます。そして、父母への孝養供養こそが、最も尊い善行であるとお説きになられているのです。
「父母となり、その子となるも必ず宿習なり」
「我が頭は父母の頭、我が足は父母の足、我が十指は父母の十指、我が口は父母の口なり。」
 親と子の間には、宿世(すくせ)からの深い因縁があります。大聖人は、我々一人ひとりの身命(いのち)が父母と一体のものとして結ばれているという親子の絆(きずな)を噛みしめ、孝養を、人倫(じんりん)の肝心とすべきことを教えられます。
 法華経は、すべての存在を成仏せしむる「内典の孝経」と呼ばれます。存生(ぞんしょう)の父母のみならず、亡き親、ご先祖方に法華経の功徳を回向(えこう)することが、志孝の道であります。私たちがいただく法華経、お題目は、ご先祖様より未来子孫の代々にまで孝養の誠(まこと)を繋ぎ続ける長久の鼓動なのです。
「父母の恩の重きことは大海の如し、現世を養い後生を資(たす)けざれば一渧(いったい)の如し」
 真の親子の道徳は今日の社会の中にあって、あらためて自覚的に見つめ、更に更に高揚(こうよう)されねばならない重い意義をもつ大切な宝であります。

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