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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

親によき物を与へんと思ひて せめてすることなくば 一日に二、三度笑みて向へと也

出展:上野殿御消息

 物質文明、営利本位を中心にした現代社会にあっては、とかく精神面は軽薄となり自己中心的解釈のもとに活動し自分の満足を充足しようと躍起になっています。このような時代の流れの中にあって、私達は今こそ親の恩義を感じ孝養を尽す事の大事さを知るべきだと思います。
 日蓮大聖人は生涯を通じて孝養の重んずべきことを強調され「孝と申すは高なり、天高けれども孝より高からず、又孝とは厚なり、地厚けれども孝よりは厚からず。聖賢の二類は孝より出でたり、何に況んや仏法を学せん人、知恩報恩なかるべしや。(中略)父母の家を出で出家の身となるは、必ず父母を救はんがためなり」(開目抄)と述べられ、仏教は孝養を重んじる教えであり、父母の後世を助けるのは最高の教えである法華経を信じ、御題目を唱えるその功徳によって救うより外に方法がないと云うのが大聖人の孝養観であります。
 身延山に恩親閣と云う処があります。こゝは大聖人が約五十丁の山道を毎日の様にのぼり、遙かに房州の空を望んで亡き御両親を偲ばれ、お墓を拝まれた処です。大聖人はこのようにして私達に親孝行の生きた御手本を示されたのです。
 石川琢木は「たわむれに母を背おいてそのあまりかるきになきて三歩あゆまず」とうたいましたが、年老いた親のある人は誠心誠意大事にすべきだと思います。もっとも、大事にすると云うのは好きな衣食や小遺い等をあげて喜こんでもらうと云うだけでなく、さらに大切な事は一日に何回か笑顔をみせ、やさしい言葉をかけてあげる事が何よりの親孝行ではないでしょうか。

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