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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

兄弟の御中不和にわたらせ給ふべからず

解説:田邉金吾

兄弟の御中不和にわたらせ給ふべからず

 このおことばは弘安2年(1279)2月28日付で池上宗長に宛てられた『孝子御書』の一節であります。武蔵国池上郷(東京都大田区)池上左衛門尉康光は、大聖人が厳しく批判されていた鎌倉極楽寺良観房忍性の熱心な信者でありましたが、康光の子宗仲・宗長兄弟は大聖人の教えに帰依します。

 父康光は宗仲・宗長兄弟に法華経信仰をやめるように迫り、応じない兄弟のうち兄宗仲を勘当します。大聖人は信仰を異にする父との関係、信仰の選択に悩む兄弟さらには夫人たちに対して心をくだいて励まされ、世俗的孝養よりもあくまでも法華経信仰を貫くべきことを説かれ、宗教的孝養の大切なることを述べられています。

 池上兄弟へ送られた書簡は十七通あり、法華経には値い難し、父母に背くとも法華経信仰を貫くことこそ真の孝養であるとされております。池上父子の間に信仰をめぐっての対立は数年続き、たびたびの勘当にも兄弟一心になって父をいさめ、ついに康光も法華経に帰依します。

 このお手紙では父康光の逝去を問われ、ついで末法の世に法華経信仰を受持するにはさまざまな迫害があるが、父からの勘当にもかかわらず信仰を貫徹し、父をも法華経に帰依させ、その孝養も貫いたことこそが本当の「孝子」であると兄弟を賞揚され、最後に兄弟は決して不和であってはならないと、結ばれています。

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