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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

子に過ぎたる財なし 子に過ぎたる財なし

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

子に過ぎたる財なし 子に過ぎたる財なし

 遠島佐渡における大聖人を懸命にお守りし、尽くされたぶつぼうせんにちあま夫妻。五月のお言葉は、阿仏房亡きあとたんにくれる千日尼にてたお手紙からです。

 佐渡ざいしゃめん 後、身延に隠居さ れた大聖人を慕って何度もその間を往来した阿仏房もやがて亡くなりま す。その子の藤九郎守綱は父の遺骨 を首に掛けて身延に登山し、大聖人の草庵のかたわらに埋骨します。翌年再び佐渡から墓参した守綱に、島で待つ母千日尼へ、大聖人から一通の手紙が託されます。

  「去年の春、阿仏房殿は仏となりました。去年落ちた木の実が今年も実りました。春の風も去年と同じに 吹き、秋の葉も去年と同じく色を染めます。自然は巡り来るのに、なぜ阿仏房殿の命は戻ってこないのでしょうか。月は入ってもまた出ます。雲は行ってもまた来ます。なのに亡き人は帰ってきません。法華経の信心をかてとしてください。必ずりょうぜん浄土で阿仏房殿と再会がかないますよう」(趣意)

  このお手紙を頂いて母はどんなになぐさ められ、悲しみを分かちあってくださったことに感謝したことでしょう。また同時にそのお言葉を、伝え聞く子どもの心も深い喜びに包まれたことでしょう。

 今、現代には親子同士の争い、悲 しい事件を耳にします。親が子の存在を宝とし、子も親を宝とする心が あれば、日常は豊かなしっかりしたものになるのではないでしょうか。 「子ほど素晴らしい財宝はありま せん。子どもこそが最高の財宝であ ります」

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