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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

女人はおとこを財としおとこは女人をいのちとす

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

女人はおとこを財としおとこは女人をいのちとす

 妻は夫を宝のように大事におもい、夫は妻を命として大切に守ります。

 今月のお言葉は、駿河国(今の静岡県中部)上野郷のとう・南条氏がのぶの大聖人へお餅と山芋を供養されたことへのお礼状の一文です。

 亡くなる三年前のお手紙ですが、冬の身延は寒く食料もとぼしく、さらに積雪により里につづく道がえてしまい訪れる人はいない、と心細い様子がつづられています。冬の雪山は昼を少し過ぎると、早くも夕方のような様子になり、淋しく静かです。

 この文の前の文は、山中では塩、干ばつの時には水、暗闇では灯が貴重で宝物です、とあり、今月の文がつづきます。どれも少なく得がたいものですから、この文も夫婦としてのこと限定ではなく、よい人や物とのご縁は、得がたく貴重で宝ものである、とも取れるのではないかと考えます。

 家族の形態も、幸せの形態も時代とともに変わります。その人それぞれの事情も考えもあります。また夫婦、家族が今月の言葉のように想い大切にし合えればとてもよいですが、家族だからこそ傷つけてしまうことも、傷つけられることもあります。

 家族同士がよいご縁で結ばれれば幸せなことですが、それがくいかなかった場合でも、お友達や近所の人や職場の人、また人以外でも動物でも、元気が出るお店でも、何かとよいご縁ができれば、それで十分だと思います。他人と思わずに、ご縁ができた時その方々は大きな縁で結ばれた大切なものとなり、宝物となります。

 「十如是」と呼ばれる、あらゆるもののありかたの十の要因の中で一番大事なのは縁だと言われています。そして、十如是はそれぞれが関係していますので、よい縁にめぐり会うには自分を周りの環境をそのように整えねばならないと思っています。

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