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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

悪 積れば地獄となる 善 積れば佛となる

出展:南条殿女房御返事(聖寿五十七歳・昭定一五〇四頁)
解説:学林教授・中原本門寺住職 光林孝玄

悪 積れば地獄となる 善 積れば佛となる

 深く因果(いんが)を信じ、一実(いちじつ)の道を信じ、佛は滅(めっ)し給(たま)わずと知るべし-釈尊
 「三世の因果」「業(ごう)(おこない)と報(むくい)」の厳粛(げんしゅく)なる理(ことわり)を通して、仏法は人々の姿を映し出します。
 一人ひとりの、心のあり方(意業(いごう))、言葉の遣(つか)い方(口業(くごう))、行動、たちふるまい(身業(しんごう))は、それぞれの未来を、地獄へも、仏の世界へも導くこととなるのです。
 今月のこ聖訓は、大聖人を支えられた篤信の外護者(げごしゃ)の一人、駿河国上野郷の南条氏奥方に宛(あ)てられた御消息(ごしょうそく)の一節であります。
 「雪は溶けずに積み重なると、水の精華、水晶となる。同じように、人の行いも悪が積もれば地獄となり、善が積もれば仏となる。」(取意)と、信心を深めて善行(ぜんぎょう)に励むことの尊さを讃(たた)えられているのです。
 悪(あ)しきを知って悪しきを行う(破戒(はかい))は地獄道に堕(お)ち、惜しみ、むさぼる心(慳貪(けんどん))は餓鬼道(がきどう)に墜(お)ち、恥を知らざる(無慙愧(むざんき))は畜生(ちくしょう)に墜ち、争いの心は修羅(しゅら)の世界へと陥(おちい)る…。
 迷いの絶えない私たちは、つねに「南無妙法蓮華経」を有難(ありがた)く頂戴することによって、み仏との大切な絆(きずな)(一大事(いちだいじ)の因縁(いんねん))に気付かせていただき、本当の善因善果(ぜんいんぜんが)(本因本果(ほんいんほんが))の中に蘇生させていただくのであります。

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