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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

つたなき者のならいは約束をせし事をまことの時はわするるなるべし

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

つたなき者のならいは約束をせし事をまことの時はわするるなるべし

 おろかな人は肝心な時に限って大切な約束を忘れてしまうものです。

 今月のお言葉は『開目抄』からの一節です。文永八年、鎌倉幕府の弾圧は、大聖人を佐渡に島流しにするのみならず、弟子や檀信徒にも及びました。法華経の信仰を捨てさせるためです。捕縛され牢へ幽閉される人、領地の没収、所払いもあり、日蓮門下は壊滅の危機におちいります。

 これは苦境に折せつしてしまい、残念ながら法華経の教えから離れていってしまった人への、いましめのお言葉です。

 このお言葉に、今とても思い当たることがあり、大聖人からのメッセージだと思いました。私は自分の性格で治したいところがあり、自分に課している約束事があります。

 しかし、性格というのは形状記憶があるようで、まさに肝心な時に限って、悪い癖がひょっこりどころか、しっかり出てきてしまいます。

 かん 医療医として千人以上のりをした医師が、亡くなりゆく人がした、やり残して後悔していることを二十五項目集約し、『死ぬ時に後悔する事25』という本を出版されています。そのうち三つもの項目が、性格を後悔する項目でした。「感情に振り回された一生を過ごした事、他人に優しくしなかった事、自分が一番と信じて疑わなかったこと」です。私もとても思い当たります。

 残された時間の少ない時の後悔ほどつらいものはありません。明日からもう一度頑張ろう、は甘えでありいつか時間はなくなります。

 大聖人が嘆いた、信仰を捨ててしまうことも、私と同じ自分との約束が守れないことと同じだと思います。自分との約束すら守れない者が、人様との約束が守れるのでしょうか。

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