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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

正月の一日は日のはじめ月の始めとしのはじめ春の始め

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

正月の一日は日のはじめ月の始めとしのはじめ春の始め

 弘安四年(一二八一)が明けて六十歳の還暦を迎えられた大聖人。雪深い身延の山中にいらっしゃるおん身を案じた重須殿おもんすどの女房は、お正月にお餅を召し上がっていただこうと、むし餅百枚、さらに干し柿や栗を籠かごに入れて送られました。

 新年はじめのお言葉は、この重須殿女房の心づかいへのお礼状からの一節です。

 元旦は日のはじめ、月のはじめ、一年のはじめ、春のはじまりと、全てにわたる始まりの日であります。この全ての始まりの日に他人を思いやる貴方あなたさまは、人徳もすぐれ、また人々から愛されるすばらしいご婦人でありますよとつづけられています。

 物資や食糧のとぼしい時代にありながらも、このような心温まる檀信徒の供養の品々は、度重なるご法難という死線を乗り越えた大聖人の傷ついたお身体からだはもちろん、お心をも支えました。大聖人もこのような品々を「自分を生かすもの」と表現され、一つ一つのお供物に対して必ず心を込めてお礼のお手紙をお書きになっています。

 私も、お経に回れば畑で丹精した野菜を、ご法事やご葬儀の際にも果物やお菓子などご供養の品をいただいて帰ります。ご供養の品々、あるいはお布施の意味や下さった方のお気持ちを、考え違いすることのないよう自分に言い聞かせています。

 き家族を想い、感謝し、これからの一族の安泰を願う気持ちのこもっているお布施に対し、私は心を込めてお経を読み、お寺をれいにし、参拝して心を癒いやしていただくようしょうじんせねばなりません。

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