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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より解説者の役職・所属寺院名などは掲載当時のもの

大白牛車と申は我も人も法華経の行者の乗るべき車にて候也

解説:椿澤日壽

大白牛車と申は我も人も法華経の行者の乗るべき車にて候也

 日蓮大聖人六十歳頃の書状と推定され、あて先は不明である。

 法華経譬諭品第三に、仏さまの教えを羊車、鹿車、牛車の三種類の車に例えて説かれたところがある。

 我々の悩みや迷いや欲を取り去り、仏さまの世界へと運んでくれるのが仏さまの教えで、経典により色々な教えが説かれているが、法華経がその中で一番優れた教えであり、仏さまが我々を救済してくださる本意が説かれている。

 大聖人は、我々が成仏する法は法華経であり、この法華経こそが最上の乗物で「白牛によって引かれる一番大きな立派な車」といわれた。この書状によると、法華経を信仰する人々が乗る車が「大白牛車」で、仏さまが我々をこの一番大きな立派な牛車に乗せて仏道を進み、やがて霊山浄土へ運んで下さるといわれた。仏さまと法華経の教えと大聖人のお言葉を信じ、お題目を唱え毎日を生き続けよう。

 この書状の終りに「我より後に来り給はん人々は、此車にめされて霊山へ御出テ有ルベく候。日蓮も同じ車に乗りて御迎ヒにまかり向ふべく候。」とある。

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