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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

人に物をほどこせば我が身のたすけとなる

解説:加藤徳昌

人に物をほどこせば我が身のたすけとなる

 このご文章は、日蓮大聖人おん年57才の時で、『食物三徳御書』の一節です。このお手紙も前出と同様に身延の山へ食物の差し入れに対してのお礼の手紙であると思われます。

 布施行は大乗仏教の基本修行である六波羅密(六度)つまり布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智恵の第一番目にかぞえられ、インドの言葉ダーナを訳したもので「あまねく施す」ことを意味するといわれます。布施には、お金や物をほどこす財施、教えをほどこす法施、畏れること無き心をほどこす無畏施の三種あるとされ、こを三施といいます。

 「人に物をほどこせば、我が身のたすけとなる」とは、どういうことなんでしょうか。

 あるお宅でこんな話を聞きました。そこの奥さんは若いときに、小学生の子どもを亡くされて五年も六年も泣いて暮らしていたそうです。あるとき、新聞の宗教欄に書かれていた愛別離苦の話しを読んだのをきっかけに、はっと気が付き、悲しんでばかりいてはダメだと、それから、布施をするようになったのだといいます。自分だけが不幸だ、私だけが悲しいのだという、こり固まった心がほどけて、人の気持ちになって助けてあげたり布施することに、何か喜びがわいてきたというのです。布施をすることによって心が開けてきたのでしょう。

 布施行は人のためにあらずして、自分のためであるのです。

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