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日蓮大聖人のおことば 布教誌『宝塔』に連載中の「日蓮大聖人聖訓カレンダー解説」より

法華経は正像二千年よりも末法には殊に利生あるべし

解説:学林教授・大久保  本修寺住職 田中 靖隆

法華宗は正像二千年よりも末法には殊に利生あるべし

 法華経は正像二千年よりも末法の時代にもっともごやくのあるお経です

 今月のお言葉は、文永二年(一二六五)四十四歳の時に、女性信者にてたとされる『薬王品得意抄』からの一文です。

 しょうぼうとはお釈迦さまが亡くなってから千年、ぞうぼうはそれからさらに千年のことです。この後から末法という一番悪い時代に入ります。今も末法の世になります。

 このお手紙は別の内容のことで有名です。それは法華経以外のお経では絶対不可能とされた「にょにん成仏」女性でも成仏できますよ、ということが書いてある点です。手紙を頂いた女性も、とても嬉しかったのではないでしょうか。

 この女人成仏が初めて説かれたのは、法華経十二番目の「だいだっほん」の中です。このお経が説かれるまで、女性は女性であるだけで成仏、仏になることはできない、といわれてきました。

 仏典の教えの中での女性の立場は低く位置づけられていました。お釈迦さまの死後、お経が編集されたインドの世相を反映して、男性が多かった僧侶が修行に集中できるようにするため女性を排除した、など諸説があります。

 そのような時代でも大聖人が女性に宛てる手紙は、つらい立場に寄りそった思いやりのある手紙、優しく気持をむ手紙が多いような気がします。

 人は男女・貧富・身分など様々な飾りをつけています。時に、その人そのものではなく、飾りで評価、排除されることが多い中で、大聖人は、人としてどうか、ということだけを見、平等に接されているのは、当然のことのようですが、とても難しいことだと感じています。

 そんなことを考えながらこれを読みますと、末法を嘆く気持ちよりも、末法こそ修行するときなのだと思えてきます。

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